人それぞれの生存戦略

最近考えていることがあります。

 

それは生存戦略について。

 

 

人はそれぞれの生存戦略を練って生活しているという風に考えるようになりました。

 

 

赤ちゃんを見ていたこと、そして嫌われる勇気がきっかけですかね。

赤ちゃんはすごい。

寝ていながら「泣く」という行動で大人を動かすことができます。

人を動かす天才ともいえそうです。

 

でもこれこそが赤ちゃんの生存戦略

(生きるための作戦と言い換えることもできそうです。)

 

人は誰しも生存戦略を駆使して生活していると考えます。

 

 

 

さて、これを教員に当てはめてみると面白いと思いました。

パッと思いつく3パターンくらいで考えてみます。 

 

①子供に任せる型

②司会者型

③指導者型

 

 

子供に任せる型の人は、基本的に大きな声を出しません。

問題が起きた時は子供に投げかけます。

これからどうすればいいかを子供たちが考えることで、自分たちで考える力がつきます。

問題は、

・放任になってしまうと、子供たちがうまくまとまらないこと

・教師や保護者と食い違いが起きる可能性があること

です。例えば、なんで〇〇先生はあそこで怒らないんですか?など(笑)

 

子供たちの自律性を育みたいと考えている先生の生存戦略

正直、覚悟がないと死ぬことがあります

 

 

②司会者型の人は、子供の意欲を活用して授業していくスタイル。

目標に向けて子供たちの言葉を巧みに紡いでいき、楽しんで取り組んだ結果いつの間にかゴールしていたというのが理想か。

問題は、

・楽しいだけの授業になってしまう危険

・下手すると楽しくないと感じたらやる気になれない子になってしまう危険

等が考えられます。

 

「楽しさの中で学習を」と考えている先生の生存戦略

なかなか子供の言葉を繋いでいく技術には自信がもてない人が多そうです。

 

 

指導者型は日本の教員の中で最も割合が大きいと思われます。

仕組みが一番シンプル。

悪いことはきちんと叱る。大きな声で態度で良くないと思っていることを示す。

良いことはきちんとほめる。

問題は、

・教師の基準が歪んでいると子供や保護者から批判が出ること。

・教師の指導、称賛が無いと行動できない子供になる恐れがある。

等です。

 

規律を重んじる先生に多い生存戦略

厳しい言葉で言うと、自分が担当した1年間のみを考えた学級経営といえるかもしれません。

 

 

どれが正解かどうかは一概には言えません。

先生のキャラクター子供たちの雰囲気などが大きく関係しているからです。

時と場合によって、①、②、③の戦略を使いこなしていくのがよいのではないでしょうか。

 

ちなみに、自分は①を目指しています。

自分たちで問題を解決していける力が大切だと考えているからです。

 

①が80%

②が18%

③が 2%

くらいで学級にいますかね。

 

 

しかし、

教員は激務であることは間違いなく、残業をなるべくしないように、

授業構想を練り

学級経営をしていく

かなり大変な職業です。

 

だからこそ、どの生存戦略を選ぶかも自由ですし、文句も言えません。

 

 

③が一番簡単に子供たちが言うことを聞いてくれるんです。

 

荒れた学級を③のスペシャリストが担任して、良い学級にしてくれた。

しかし、次年度学級崩壊してしまった。

そんな話も聞きます。

 

 

 

①が良い!だから変えてやるんだ!みんなに伝えよう!

 

と思って職員室で声を上げたとしても、白い目で見られるでしょう。

 

だって、みんなそれぞれの生存戦略をもっているから。

信じているものを変えるなんてなかなかできない。

大切にしているものが違う人の意見を受け入れるのは難しいんですね。

 

 

だから本当に変えたいと思っている人は、

 

こっそり・・・

いつの間にか成果をだして・・・

根回しを・・・

 

がベストだと学んでおります^^

 

今回、教師についての生存戦略で考えを膨らませてみましたが、

子供の生存戦略を考えるとまた面白い~

不適応児童だって注目を浴びたいがために問題行動を起こしている可能性がありますよね。

それがその子の生存戦略

 

その人が大切にしているものを否定するんじゃなく、理解した上で接していきたいと考えています。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

ゆっくり考えられるGW最高ですね・・・!