1年間の実践を振り返る
夜の12時を過ぎてしまった。
異動というのに、最低のスタート。
しかし、今年は絶対に振り返りはやろうと思っていたので、なんとか書ききってから寝ます。
前の学校で最後に担任したのは4年生。
単学級の小規模校だったので、幅広い校務分掌を経験することができた。
6年目の集大成とも言える年になったかもしれない。
今までで、一番精神的に余裕をもって学校生活を送ることができたと思う。
そのため、新しい実践をやってみようと思えることができた。
正直、昨年(1年半くらい前?)Twitterでは情報が爆発的に増加した時期があった。
・葛原先生
・U先生
・さる先生
(・おにぎりパパさんもこの時期?)
辺りが一気に出てきて、こんな先生がいるんだ・・・
と思ったのを覚えている。
Otchaに飛び込み、直接熱量を受け止めることもできた。
たくさんの刺激と影響を受けて、1年間の中に様々な実践を取り入れた。
実践を振り返ってみることにする。
①手書きの学級通信
私が勤務していた学校では、毎週保護者に、次週の予定表を配っている。時間割の下にお願いや連絡を文章で書いていた。
しかし、毎週金曜日に出すため、タイムリーな話題が書けないことがネックだった。そこで、大変参考にさせていただいたのがこちら。
手書きの温かさに感銘を受けた。そこで、手書きの学級通信をスタートした。
書くのはおもしろい!U先生ほど上手には書けないけど、やはり出したいときに出せるのはすごくいい。
保護者に学校の様子や先生の考えを伝えることができるのは、週予定表か懇談会の時くらいなので、その点風通しの良い関係づくりができたのではないかと思う。
子供や保護者に「家で貼っています!」と言われたのがうれしかった。
継続して出せたので、50号突破㊗
〇出したいときに出せるのがいい!
〇保護者ー先生間の透明化
〇アウトプットを前提としているのでインプットする感覚が研ぎ澄まされる。
〇紙を通じて子供と目標を共有できる。
▲書くのに時間がかかる。
▲最初は、信用が必要で起案しなくてはいけなかった。(表現も直される)
▲他学年の担任と差がでるため、次年度担任が変わったときのことを考えてしまった。
▲紙とトナー代がネック。(今年はA4 200枚自費購入)
▲担任→保護者の一方通行になってしまったのが課題。
ぜひ異動先でもやっていきたい実践。
②ミッションやビー玉パーティー
WONDERの影響は大きい。
学級通信を活用してミッションを出して、クリアするとビー玉が貯まる。ビー玉が全部貯まったらビー玉パーティ(お楽しみ会)!という取り組み。
ミッション例:ゴールデンウィークで自主学習ページ合計200ページ!とか
:持久走練習で、クラス合計20km突破せよ。とかです。
あとは、普段の生活の中で守れたらいいなーと思うことが守れたらビー玉2こととか。
〇団結してミッションをクリアしようとする姿が見られた。
〇自分たちでビー玉を貯めて、その結果お楽しみ会をやるという達成感。
〇楽しかった。
▲ビー玉が目的になってしまうことがあった。
▲どうしてもミッションは教師主体。
これらは、目的をよく考えずに実践しました。担任が守ってほしいことをミッションやビー玉ゲットの条件に組み込んでいました。子供の主体性が育つわけがないですよね。
ショックだったのが、学習カードというものを毎日提出することになっているのですが、
T「なんで学習カードをださなければいけないの?」
C「ビー玉がもらえるから」
・・・・
これを聞いたときに、まずい。と強く感じました。
ミッション内容やビー玉がもらえる条件を子供たちと考えて決めていく必要がありそうです。
昨年12月Otchaに参加したときに、U先生と少しだけお話することができました。
ビー玉パーティーのことを話題に出すと、
U「1学期以降はやってないですね。だってなくても子供たち動けますもん」
今になってこの発言の意味が分かる気がします。
よーく考えてやっていきたい実践です。
③けテぶれ
葛原先生は隙がない。子供の学校生活のすべてを網羅する考えをお持ちであるイメージ。
4月の懇談会や学級通信で「けテぶれ」のことを説明しました。そして、PDCAを回せるように、漢字の小テストを作成して行いました。
成果はありました。確実に。しかし、下位の児童に火を着けきれなかったのが残念だった。宿題交流会や分析会をなってはみたけど、意欲の差は広がる一方だった。
〇宿題を先生が考える労力はかなり減る。
〇自分で考えて学習するようになる。
〇先をに見通して学習する人が増える。
〇漢字の50問テストの点数は格段に上がる印象。
▲成長した人となかなかできなかった人で差が広がった。
▲分析力、計画力を上げることが難しかった。
▲ドリルが終わり、小テスト等がなくなると、何をしていいかがわからなくなる児童が半数ほど。
心マトリクスを活用しきれていないこと。学級が高め合える(手を差し伸べ合える)関係性まで発展していないこと。
反省が残ります。しかし、続けてやっていきたい。主体的な学習ってすごいよ?
④『学び合い』
この本を読んだら、試してみない訳にはいかない気持ちになった。
これが自分にとっての『学び合い』との出会い。
非常に興味深かった。教師は言ってしまえば最初と最後しかほとんどしゃべらない。
でも理屈はすごく頷ける。
確かに下位の児童に先生が教えにいくと、他の子は先生が教えてくれるもんだと思うから教えにいかなくなる。
1時間の授業で先生がつきっきりで救える児童はせいぜい2~3人だけど、子供たちに任せたらもっともっとたくさん救える。
しかし、非常に奥が深い。本当に深い。
〇こんなに活発に教えあう姿が見られるのかと感動した。
〇説明しあうから、思考力が高まる。
〇多動・衝動性のある子も座学じゃないから活躍できる。
〇普段話さなさそうな人とも交流する。
〇生活面でも助け合うのが当たり前な学級に。
▲どうしても特定の子に教えない場面が見られる。
▲課題が終わったあとに自分の席で時間を過ごす人が見られる。
▲教師の声掛け、語り、課題設定がべらぼうに難しい。
本の読み込みが甘い。課題づくりにあまり意図をもっていない。
たまに思うのは、『学び合い』ではなく「放任」なっているのでは?
本気で取り組んでいきたい実践です。いや、『学び合い』は実践ではないんだろう。
そして、一桁の少人数学級では、クラス単位の『学び合い』は難しくなる。西川先生に教えていただいた本を読みこんでおきたい!
読書の大切さをここ2年くらいで実感しているのがわたくしです。
ずーーっと本なんかまともに読み切ったことが無かった。そんな私が最初に読み切った本が「嫌われる勇気」。
これがまた強烈で痛烈な内容。(以下一部表現が違うと思われます)
・人間の悩みはすべてが人間関係に関わることである。
・相手が怒っているのは、怒りという感情で相手をコントロールしようとしているから。
・他者の課題に介入しない。(他者は自分がコントロールできるものではないから)
・共同体感覚
うーん、おもしろい!!
アドラー心理学を生かして子供たちと接してきました。
子供たちが何かをやらないときに今までは怒ったかもしれません。しかし、それは担任がやらせたいことを怒りという感情で子供を支配しようとしていることだと気付きました。
支配で主体性や自治的な集団が育つはずがありません。
子供たちを一人の人間として認め、対等な関係(まではいかないけども・・・)として接することを心がけました。
私が意識したのは、
・怒るのではなく、やらないことによって起こる不利益を説明する。
または、やらない理由を尋ね、これからどうすればいいかを一緒に考える。☜これ重要
・「馬を水場に連れていくことはできるが、飲ませることはできない」ということ。
・ほめるのではなく認める。(難しい)
〇担任がイライラしなくなった。
〇怒鳴らないので、子供はのびのび。
〇上下関係が極力ないように意識したので、話しやすい存在に。
〇怒らずとも、どうすればいいかを考えていくことで望ましい行動が増えていったと思う。
▲対等な関係を履き違える児童がでてくる。
▲他の学年の先生にはなんで怒らないの的な目を感じることも(笑)
これは自分の中の軸になっている気がする。
そして感じるのが、近い人ほど課題に介入したくなってしまうということ(笑)
そこは折り合いをつけてやればいいでしょうね。
こんな時間に何やってんだ・・・
でもかなり有益な時間というか、自分にとって大事な記事になりました。
メリット・デメリットに注目することで、実践の有効性を考えることができました。
ちなみに今気になっているのは、
・学びのカリキュラム・マネジメント(みゆき会の方々)
・集中速習(陰山先生)
・クラス会議(たいち先生が熱い)
です。
やってみた実践を吟味して、新しい学校で取捨選択して行っていこうと思います。
取り入れるものは前よりもよく!
最後に、実践をしてみて考えたことは、
やってみないと分からないことがある
こんなに長文にするつもりは毛頭ございませんでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
おやすみなさい。
(明日居眠り確定・・・)